第2章 住まいの紹介
憧れていたログハウス。
それを独自のスタイルに変えて、
自分だけの“ログハウス”を
手に入れた村雲さん。
夢が詰まった木のある暮らしは、
こだわりもいっぱい詰まっているのです。
親子で仕上げた手づくりのウッドデッキ
手づくりのウッドデッキは、まわりの方に助けてもらいながら約4ヶ月掛けて仕上げました。デッキ越しに川の流れを見るのは、とっても気持ちがいいですよ。それから僕の影響なのか、息子もモノづくりが好きで、デッキの釘打ちや壁の塗装を手伝ってくれました。それ以外にも、夏休みの作品としてベンチをつくったり、本棚をつくったりと、大人顔負けですね。
- 広々としたウッドデッキ。
- 工作好き同士、親子の会話も弾む。
- こだわりの外壁は年1回、親子で塗り直す。
- デッキの脇にある鳥の餌場も村雲さんの自作。
木々の味が生きる丸太と和室
リビングには存在感のある丸太が天井へと伸びているんです。木の本来の味を楽しみたかったので、加工された角材ではなく、あえて自然のままの凹凸や節のある丸太を使うことにしました。これから磨いて、色に深みを出していくつもりです。リビング奥の和室のこだわりは「ふすま」ですね。普通は紙でできた既製品を選ぶところですが、他との統一感を意識して、上半分に杉、下半分にひのきを使ったオリジナルをオーダーしました。
- 一目見惚れした丸太は、自然のままの節が美しい。
- 使われている木は1階と2階の横張りと同じもの。
快適空間を生むログハウス風三角天井
2階の三角天井は、ログハウスのイメージを狙ったこともありますが、屋根裏をなくして空間にゆとりを持たせたかったんです。天井板は二重になっていて、空気の層をつくり太陽熱を遮断します。窓の数も多くして、山風と川風が気持ちよく抜けるようになっていますし、居心地は最高。また普通は鍼には松などが使われますが、ここも岐阜県の長良杉なんですよ。木目を味わう楽しみがあちこちにあるんです。
- 全面板張りの天井は木目もとても美しい。
- 大きな窓は部屋に気持ちいい風を運ぶ。
冬が待ち遠しくなるこだわりの薪ストーブ
僕が一番好きなのは、この薪ストーブの前で過ごす時間ですね。冬は早朝から薪を炊いて家中をあたためます。2階は、真冬でも半袖、半ズボンで過ごせるほどあたたかくなるんですよ。薪ストーブには色んなデザインがあって選ぶのも楽しみなんですが、これはガラスの面が広くて家のサイズにも合ったコンパクトなところが気に入っています。キャンプでは必ず焚き火をする僕にとっては、それが自宅のリビングで手軽にできるみたいで嬉しいですね。冬は毎日のように火のゆらめきを楽しんでいます。
- 二重構造で表面があまり熱くならない。
- 吹き抜けを通じて2階にも火の温もりが届く。